バックマーケットはトラブル多い？｜購入前に知っておきたい返品保証のしくみ

かなり安く中古iPhoneを買えるバックマーケットですが、口コミやレビューの中にはトラブルに遭遇したという声も。トラブルの解決策を知っておかないと、安いだけで質のよくない中古端末を買ってしまうことがあります。

今回の記事では、中古スマホ購入歴8年の管理人がバックマーケットでよく起こるトラブルやその解決策を解説。

中古スマホにトラブルはつきものと思われがちでですが、トラブルに遭いにくくする方法ももちろんあります。この記事を読めばバックマーケットでの買い物が安心してできるようになるでしょう。

バックマーケットで購入後ありがちなトラブル

バックマーケットで販売されている中古スマホは、すべて基準をクリアした整備品。ですが、どれだけ整備したとはいえ中古スマホならではのトラブルが起こることもありえます。口コミをもとに、どのようなトラブルがよく起こるかを見ていきましょう。

iPhoneの当たりはずれの差が大きい

バックマーケット利用は4度目になります。
1度目と2度目はiPhone11Cグレードグリーンでしたがキズもほとんどなく綺麗でした。ただ1度目のバッテリーが始めから78%というのが気になりましたがとりあえず問題なく使えてます。
3度目はiPhone12Bグレードの割には指紋や梱包材のプチプチの跡があり届いた時点で綺麗とはいえませんでしたが、これも問題なく使えてますので良しとしました。
4度目はiPhone11BグレードはなぜかCグレードと同じ値段で購入しました。新品同様でキズ一つなくバッテリーも100%で満足してましたが、Wi-Fiでは問題なかったのですがモバイルデータ通信が急に使えず更に電話も繋がらず外出時は全く立たず、窓口に問い合わせたところSIMカードがダメになっている可能性があるとの事で調べたところSIMカードには異常はなかったので出荷状態にして送り返したら基盤に不備があるとの事で同じ物の在庫がないので返金となりました。
これまで1か月かかりかなりガッカリしてしまいました。
返金入金もあと1週間かかるようで不便です。
機械なので当たりはずれはあるとは思っていましたが、次回購入するか考え中です。
でも、何も問題なければお手頃な値段なのでお得感はあると思います。

参照‐みん評 バックマーケットの口コミ・評判

バックマーケットは購入前に実物写真が確認できないため、傷の具合・程度がわかりにくいです。そのため買う前・買った後の見た目のギャップ等が起こることがあります。

基準があいまいなせいで、出品している業者によって状態が変わってしまっています。同じ商品、同じグレードでも傷の多さや深さに違いが出ることも少なくありません。

保証が使えず泣き寝入り…

30日間の返金対応・1年間の動作保証を謳っていますが、鵜吞みにしてはいけません。
この業者のやり口は、欠陥のある商品を売りつけ、消費者に泣き寝入りさせることです。

購入後に少しでも商品の動作に違和感を覚えたら、修理・交換ではなく、必ず返金対応を申し出てください。対応に必要以上に時間かけ、30日以内の返金保証の期間を経過させようとしてきます。

また、1年間の動作保証も受けられないと考えてください。この仲介業者は販売業者と結託しており、販売元が欠陥なしと報告すれば、一切の修理・交換を受け付けません。

ちなみに私が購入した端末はiPhoneSEで、
・突然シャットダウンする、充電できなくなる、起動しなくなる、などの明らかな欠陥がありました。
・受取後すぐに修理・交換あるいは返金を要望し、30日以内に返送しました。
・その後しばらくしてから、検品の結果は欠陥がないので修理・交換できないと回答されました。
・また、検品中に30日を経過したため、返金できないと回答されました。

このような対応を行う業者が信頼できるとお考えなら、どうぞ購入してみてください。

不手際・不具合があった場合、良い業者ほど対応が早く・丁寧で・親切ですが、この業者はすべての点においてその真逆をいっています。

参照‐みん評 バックマーケットの口コミ・評判

このユーザーは商品に違和感を覚えて返金対応を申し出たようです。しかし対応に時間がかかり、返金期限の30日を超えてしまうという結果に。

バックマーケットはAmazonのように「バックマーケット内に出品している販売者から商品を購入する」という形態なので、出品者によって対応に差が出ることがあります。レビューや★評価から販売者を見極めるのが重要です。

商品が届かなかった

バックマーケットでレビューを記載出来なかったためこちらに記載いたします。

高評価が多かったので試しにAグレードを購入してみました。
営業日翌日までには発送と記載があったので待っていましたが届かず。
二日後にサイトより在庫なしの連絡が来ました。
結局アップル公式サイトにて購入をしました。
ページ内、分かりやすいところには在庫は複数店舗共通などの文言は無かったと思いますので取扱業者によるかもしれません。

最終的に返金されましたので怪しいサイトではないと思いますが、届かないということも頭に入れておいた方が良さそうです。

参照‐みん評 バックマーケットの口コミ・評判

おそらく、カートに入れている最中に別のユーザーが同じ商品を購入したことにより起こったトラブルだと思われます。中古商品は基本一点モノ。注文タイミングが重なると注文したはずが“在庫なし”となることもしばしばあります。

この口コミにもあるように、注文中に“在庫なし”となった場合はきちんと返金されるので安心してください。

バックマーケットの購入後トラブルの解決策は「返品保証」

バックマーケットでは中古スマホ特有のトラブルが起こることがありますが、商品到着から30日以内であれば返品保証が使えます。

中古スマホショップの平均的な返品可能期間は1週間なので、「30日間」はかなり長め。そもそも返品できないショップもある中、かなり頑張っているほうです。

• 思ったよりも大きかった。
• バッテリー容量が期待したほどではなかった。
• 見た目が気に入らない。

などなど、どのような理由でも返品可能です。

ただしひとつ注意しておきたいのは、バックマーケットは“Amazonのようにマーケット内の出品者と直接やり取りするしくみ”である点です。業者によって出品された中古(整備品)スマホを購入するので、返品するときも業者に送る形になります。

そこで業者の良し悪しが出て、低評価レビューのような状況になるわけです。業者の見分け方はあとで説明しますが、選ぶ際は慎重に。

とはいえ、基本的にはバックマーケットがやり取りの仲介をしてくれるのでトラブルが起きにくくはなっています。Amazonや楽天を利用したことがあるなら、同じような感覚で買い物ができるはずです。

30日を過ぎてから返品したい場合はどうすればいい？

Back Market には「30日間の返金保証」と「1年間の動作保証（修理・交換）」があります。また、日本においては携帯通信会社によるインターネット利用制限に対応するため「赤ロム永久保証」を設けています。

いずれの保証でも、商品を販売者に返送後、端末に問題がないことが確認されると保証が提供されます。

参照‐Back Market

もし返品可能期間の30日を過ぎてから返品する場合は、100％ではありませんが“1年間の動作保証”を利用して修理または返品できることがあります。

バックマーケットの動作保証をざっくり説明すると、「受け取り日から1年間以内の不具合に対して適用される保証」です。不具合が起これば、にはなりますが、購入後時間がたってからのトラブルに対処できる可能性があります。

その他、保証が適用されないパターンがいくつかあります。

バックマーケットの保証が除外される場合(引き渡し後に発生したもの)

▪本体の酸化。
▪事故による損傷または故障。
▪買主または第三者による部品の操作がある場合。
▪不適切な使い方による損傷または故障。
▪本製品の原価または代替品価値 (いずれか低い方) を超える損失がある場合。
▪他の電子機器との干渉、変形、ファームウェアフラッシングまたはBIOSフラッシングに起因する損傷または故障。

バックマーケットで返品するための手順

バックマーケットで返品するためには、まずバックマーケット内のマイページにアクセスし返品を申請する必要があります。返品申請と並行して、以下のステップに従って手順を進めていきましょう。

ステップ1｜保証範囲を確認する

商品に重大な物理的損傷（画面の破損など）や酸化（液体による損傷）等がある場合、もしくは第三者によって分解や改造等された場合は、Back Marketの保証対象外となりますのでご注意ください。

保証対象外の商品につきましては、販売者は修理せずに、お客様にデバイスを返却します。

参照‐Back Market

バックマーケットで購入した商品ならなんでも返品できるわけではないため、事前に保証範囲を確認しておかなければなりません。上の条件以外にも、いくつか保証対象外になってしまう条件があります。

保証の対象外となる条件

▪初期不良ではなく過失的な衝撃などにより破損・故障したことが認められる場合
▪第三者で端末の開封や修理した形跡がある場合
▪水濡れ・酸化している場合
▪初期化されていない場合
▪パスコードロックやアカウントロックがかかっている場合

ステップ2｜アイテムの写真を送信する

返品時の商品の状態に関して、認識の相違を避けるため、商品のボタンやポート（接続部）も確認できるように、鮮明で明るく反射していない写真を撮影してください。 返品依頼に対する当社返信のメールに写真を添付していただけます。 1つのメッセージですべての写真を送信できない場合は、個別に送信してください。

参照‐Back Market

スマホの場合は、

• 画面をオンにした端末（可能な場合）
• 画面をオフにした端末
• 端末の背面
• 左側
• 右側
• 上側
• 下側

の、計7枚の写真が必要となります。

ステップ3｜データをバックアップ、または転送する

このセクションは、個人情報を保存している端末にのみ適用されます。 具体的には、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、パソコンなど、ログインできる端末です。 他の種類の電子機器を返品する場合は、この手順をスキップし、次に進んでください。

参照‐Back Market

購入してからある程度時間が経っている場合、スマホ内に個人情報や写真などが入っていることでしょう。返品が完了すると2度と戻ってこないので、必要に応じてバックアップまたは転送する必要があります。

Apple‐iPhone、iPad、iPod touchをバックアップする方法

iCloudに保存する方法

1.「設定」を開く。
2.ユーザー名をタップ。
3.「iCloud」をタップ。
4.「iCloudバックアップ」をタップ。
5.「今すぐバックアップを作成」をタップ。

パソコンに保存する方法(Windowsの場合)

1.パソコンとiPhoneをUSBケーブルで接続する。
1.「iTunes」を起動。
2.ウィンドウの左上にあるデバイスボタンをクリック。
3.「概要」をクリック。
4.「今すぐバックアップ」をクリック。

外付けストレージに保存する方法

1.iPhoneとストレージを接続。
2.iPhoneのファイルや写真からバックアップしたいデータを選択。
3.「共有」をタップ。
4.「ファイルに保存」をタップ。
5.接続したストレージを保存先にして保存する。

ステップ4｜すべてのユーザーアカウントもしくはeSIMと、携帯電話との連携を解除する

Cloud、Google、SamsungのアカウントもしくはeSIMが有効なままアイテムを返送すると、返金または交換の処理が、大幅に遅延することに繋がります。

参照‐Back Market

eSIMのデータを削除する方法は2つ。

• 「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを削除」を選択
• デバイスを復元する際に、eSIMの消去を選択

スマホの電源が入らないなどのトラブルが発生した場合は、キャリアに連絡してeSIMの接続を解除してもらうこともできます。

ステップ5｜返品パッケージの中に注文情報を入れる

返品商品のご注文内容を特定するために、購入証明書または領収書を印刷して（Back Marketアカウントの「ご注文履歴」にあります）、パッケージの中に入れてください。 プリンターをお持ちでない場合は、以下の情報を紙に書いてパッケージに入れてください。

参照‐Back Market

必要な情報は、

• ユーザーの氏名
• 注文番号
• 注文日

の3つです。購入証明書または領収書のプリントアウトが手間なら、ボールペン等で紙に書いて入れればOKです。

ステップ6｜手順に従ってアイテムを梱包する

電子機器は、返送品輸送時の衝撃に耐えられるよう、頑丈な素材で梱包する必要があります。 適切な素材と方法で梱包することで、壊れやすい貴重な品物を破損することなく販売者の元に返送することができます。 デバイスが適切に梱包されていないと、返金を受けられない場合がありますのでご注意ください。適切な梱包の方法は次のとおりです。

参照‐Back Market

スマホは精密機器なので梱包方法には気をつかうべきですが、基本的には来たときの状態で返送すればOK。そのため、商品到着時の梱包資材は保管しておくとスムーズです。

ステップ7｜販売者に返送する

返送はヤマト運輸株式会社の「デジタル返品・発送サービス」を無料でご利用いただけます。返品時の返送方法としては、下記の2種類が選択できます。

参照‐Back Market

QRコード返送もしくは自宅集荷予約が利用できます。QRコード返送については、ヤマト営業所もしくはコンビニの端末で利用可能です。

バックマーケットでの購入で失敗しない方法

返金保証の使い方も大事ですが、そもそも購入段階で失敗しないようにするのが重要。バックマーケットで失敗しないコツは、「“良質な出品者”を見極める」ことと、「できるだけ高いグレードの商品を購入する」ことです。

“良質な出品者”を見極める

バックマーケット内で商品の基準は定められているものの、販売している業者によって品質の差は生じてしまいます。口コミやレビューでも、その“差”を指摘しているものが多数ありました。

商品の販売ページ下部には出品者情報が掲載されているので、まずはそちらをチェック。バックマーケットの口コミやレビューを参考にするなら、レビュー数がある程度多く(200件以上)、★4.2以上の出品者を基準にしてみましょう。

万全を期すなら、中古スマホショップとしてある程度有名な(「ショップ名+評判」で検索して何件かヒットするぐらいの)ショップから購入すると良いでしょう。有力な候補はにこスマ、エムモバ、モバステなどです。

できるだけ高いグレードの商品を購入する

バックマーケットの中古商品は、状態によって4つのグレードに分けられています。もちろん高いグレードになるほど不具合が起こりにくいです。

	特徴	バッテリー容量
プレミアム	最上級の外観 特定の販売者のみ販売 部品はAppleの純正品のみ	90%以上
Aグレード	非常にキレイ 20cm以上離れたところからでは確認できない程度の軽い傷	80%以上
Bグレード	50cm以上離れたところからでは確認できない程度の傷	80%以上
Cグレード	性能に影響のない範囲で、目立つ傷やへこみ	80%以上

とくに最高ランクであるプレミアムグレードは、バックマーケットが認定した限られた出品者しか販売できません。プレミアムグレードの販売が許されている時点で良質な出品者なので、もし購入後にトラブルが起こってもちゃんと応対してくれる可能性が高くなります。

バックマーケット 返品についてのまとめ

バックマーケットでの購入には中古スマホならではの不具合、キズなどのトラブルが起こり得ます。もし商品に納得がいかなければ、早めに返品保証を利用してリセットしてしまいましょう。

ただし、購入元の業者によっては返品を先延ばしにされてしまったり、リクエストが無視されることもあるようです。低評価をつけているレビューもおおよそ同じような状況なので、業者の良し悪しさえわかれば失敗する確率を下げることができるといえます。

サクラに注意しつつ、レビューの件数や質を事前にチェックしておきましょう。絶対に失敗したくないなら、にこスマ、エムモバ、モバステなどの、有名な出品者から購入するのがおすすめです。