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iPhoneって毎年新しいのが発売されているけど、具体的にどんなところが進化しているの?
歴代iPhoneをざっくり比較して見てみたい。
iPhoneは毎年新モデルが発表されていますが、具体的にどう変わっているのかを把握している人はそこまで多くないのではないでしょうか。
今回の記事では、歴代iPhoneの情報をまとめ、世代が進むごとにどのような進化をしていったのかを解説しています。
例えば中古でiPhoneを購入する場合などは、詳細な情報を知ることで自分に合ったモデルを購入する手助けになるでしょう。
記事の後半には歴代モデルの中古価格相場なども掲載しているので、購入の手助けになれば幸いです。
iPhone 6s以降の状態の良いiPhoneを販売中
【一覧表】歴代iPhoneの仕様まとめ
歴代iPhoneの仕様について、ざっくりと一覧表でまとめてみました。
それぞれの詳細については、下の項で紹介しています。
機種名 | 発売日 | 発売時の価格 | 対応OS | 画面サイズ(解像度) | 本体サイズ(高さ×幅×厚さ) | 重さ | チップ | ストレージ | カメラ性能 |
iPhone | 2007/06/29 | ー | ー | 3.5インチ(320×480) | 115.2×61×11.6 | 135g | ー | 4GB 8GB 16GB | 200万画素 |
iPhone 3G | 2008/07/11 | 23,040円~ | iPhoneOS2.0〜iOS4.2.1 | 3.5インチ(320×480) | 115.2×62.1×12.3 | 133g | ー | 8GB 16GB | 200万画素 |
iPhone 3Gs | 2009/06/26 | 69,120円~ | iPhoneOS3.0〜iOS6.1.6 | 3.5インチ(320×480) | 115.2×62.1×12.3 | 135g | ー | 8GB 16GB 32GB | 300万画素 |
iPhone 4 | 2010/06/24 | 46,080円~ | iOS4.0〜iOS7.1.2 | 3.5インチ(640×960) | 115.2×58.6×9.3 | 137g | A4 | 16GB 32GB | 500万画素 |
iPhone 4s | 2011/10/14 | 46,080円~ | iOS5.0〜 iOS9.3.5 | 3.5インチ(640×960) | 115.2×58.6×9.3 | 140g | A5 | 16GB 32GB 64GB | 800万画素 |
iPhone 5 | 2012/09/21 | 61,680円~ | iOS6.0〜iOS10.3.3 | 4インチ (640×1136) | 123.8×58.6×7.6 | 112g | A6 | 16GB 32GB 64GB | 800万画素 |
iPhone 5s | 2013/09/20 | 95,760円~ | iOS7.0〜 iOS12.x | 4インチ (640×1136) | 123.8×58.6×7.6 | 112g | A7 | 16GB 32GB 64GB | 800万画素 |
iPhone 5c | 2013/09/20 | 85,680円~ | iOS7.0〜iOS10.3.3 | 4インチ (640×1136) | 124.4×59.2×8.9 | 132g | A6 | 16GB 32GB | 800万画素 |
iPhone 6 | 2014/09/19 | 67,800円~ | iOS8.0〜iOS12.x | 4.7インチ (750×1334) | 138.1×67.0×6.9 | 129g | A8 | 16GB 32GB 64GB 128GB | 800万画素 |
iPhone 6 Plus | 2014/09/19 | 79,800円~ | iOS8.0〜iOS12.x | 5.5インチ(1080×1920) | 158.1×77.8×7.1 | 172g | A8 | 16GB 64GB 128GB | 800万画素 |
iPhone 6s | 2015/09/25 | 84,240円~ | iOS9.0〜iOS15 | 4.7インチ(750×1334) | 138.3×67.1×7.1 | 143g | A9 | 16GB 32GB 64GB 128GB | 1200万画素 |
iPhone 6s Plus | 2015/09/25 | 97,080円~ | iOS9.0〜iOS15 | 5.5インチ(1080×1920) | 158.2×77.9×7.3 | 192g | A9 | 16GB 32GB 64GB 128GB | 1200万画素 |
iPhone SE(第1世代) | 2016/03/24 | 52,800円~ | iOS9.3〜iOS15 | 4インチ(640×1136) | 123.8×58.6×7.6 | 113g | A9 | 16GB 32GB 64GB 128GB | 1200万画素 |
iPhone 7 | 2016/09/25 | 72,800円~ | iOS10.0〜iOS15 | 4.7インチ(750×1334) | 138.3×67.1×7.1 | 138g | A10 | 32GB 128GB 256GB | 1200万画素 |
iPhone 7 Plus | 2016/09/25 | 85,800円~ | iOS10.0〜iOS15 | 5.5インチ(1080×1920) | 158.2×77.9×7.3 | 188g | A10 | 32GB 128GB 256GB | 1200万画素 |
iPhone 8 | 2017/09/22 | 78,800円~ | iOS11.0〜iOS16 | 4.7インチ(750×1334) | 138.4×67.3×7.3 | 148g | A11 | 64GB 128GB 256GB | 1200万画素 |
iPhone 8 Plus | 2017/09/22 | 89,800円~ | iOS11.0〜iOS16 | 5.5インチ(1080×1920) | 158.4×78.1×7.5 | 202g | A11 | 64GB 128GB 256GB | 1200万画素 |
iPhone X | 2017/11/03 | 112,800円~ | iOS11.1〜iOS16 | 5.8インチ(1125×2436) | 143.6×70.9×7.7 | 174g | A11 | 64GB 256GB | 1200万画素 |
iPhone XS | 2018/09/21 | 112,800円~ | iOS12〜 | 5.8インチ(1125×2436) | 143.6×70.9×7.7 | 194g | A12 | 64GB 256GB 512GB | 1200万画素 |
iPhone XS Max | 2018/09/21 | 124,800円~ | iOS12〜 | 6.5インチ(1242×2688) | 157.5×77.4×7.7 | 208g | A12 | 64GB 256GB 512GB | 1200万画素 |
iPhone XR | 2018/10/26 | 84,800円~ | iOS12〜 | 6.1インチ(828×1792) | 150.9×75.7×8.3 | 177g | A12 | 64GB 128GB 256GB | 1200万画素 |
iPhone 11 | 2019/09/20 | 74,800円~ | iOS13〜 | 6.1インチ(828×1792) | 150.9×75.7×8.3 | 194g | A13 | 64GB 128GB 256GB | 1200万画素 |
iPhone 11 Pro | 2019/09/20 | 106,800円~ | iOS13〜 | 5.8インチ(1125×2436) | 144.0×71.4×8.1 | 188g | A13 | 64GB 256GB 512GB | 1200万画素 |
iPhone 11 Pro Max | 2019/09/20 | 119,800円~ | iOS13〜 | 6.5インチ(1242×2688) | 158.0×77.8×8.1 | 226g | A13 | 64GB 256GB 512GB | 1200万画素 |
iPhone SE(第2世代) | 2020/04/24 | 44,800円~ | iOS13〜 | 4.7インチ(750×1334) | 138.4×67.3×7.3 | 148g | A13 | 64GB 128GB 256GB | 1200万画素 |
iPhone 12 | 2020/10/23 | 85,800円~ | iOS14〜 | 6.1インチ(1170×2532) | 71.5×146.7×7.4 | 162g | A14 | 64GB 128GB 256GB | 1200万画素 |
iPhone 12 mini | 2020/11/13 | 74,800円~ | iOS14〜 | 5.4インチ(1084×2340) | 64.2×131.5×7.4 | 133g | A14 | 64GB 128GB 256GB | 1200万画素 |
iPhone 12 Pro | 2020/10/23 | 106,800円~ | iOS14〜 | 6.1インチ(1170×2532) | 71.5×146.7×7.4 | 162g | A14 | 128GB 256GB 512GB | 1200万画素 |
iPhone 12 Pro Max | 2020/11/13 | 117,800円~ | iOS14〜 | 6.7インチ(1284×2778) | 78.1×160.8×7.4 | 187g | A14 | 128GB 256GB 512GB | 1200万画素 |
iPhone 13 | 2021/9/24 | 89,818円~ | iOS15〜 | 6.1インチ(1170×2532) | 71.5×146.7×7.65 | 226g | A15 | 128GB 256GB 512GB | 1200万画素 |
iPhone 13 mini | 2021/9/24 | 78,909円~ | iOS15〜 | 5.4インチ(1084×2340) | 64.2×131.5×7.65 | 140g | A15 | 128GB 256GB 512GB | 1200万画素 |
iPhone 13 Pro | 2021/9/24 | 111,636円~ | iOS15〜 | 6.1インチ(1170×2532) | 71.5×146.7×7.65 | 203g | A15 | 128GB 256GB 512GB 1TB | 1200万画素 |
iPhone 13 Pro Max | 2021/9/24 | 122,545円~ | iOS15〜 | 6.7インチ(1284×2778) | 78.1×160.8×7.65 | 238g | A15 | 128GB 256GB 512GB 1TB | 1200万画素 |
iPhone SE(第3世代) | 2022/3/18 | 57,800円~ | iOS15〜 | 4.7インチ(750×1334) | 67.3×138.4×7.3 | 144g | A15 | 64GB 128GB 256GB | 1200万画素 |
iPhone 14 | 2022/9/16 | 119,800円~ | iOS16〜 | 6.1インチ(1170×2532) | 146.7×71.5×7.80 | 172g | A15 | 128GB 256GB 512GB | 1200万画素 |
iPhone 14 Plus | 2022/10/07 | 134,800円~ | iOS16〜 | 6.7インチ(1284×2778) | 160.8×78.1×7.80 | 203g | A15 | 128GB 256GB 512GB | 1200万画素 |
iPhone 14 Pro | 2022/09/16 | 149,800円~ | iOS16〜 | 6.1インチ(1170×2532) | 147.5×71.5×7.85 | 206g | A16 | 128GB 256GB 512GB 1TB | 4800万画素 |
iPhone 14 Pro Max | 2022/09/16 | 164,800円~ | iOS16〜 | 6.7インチ(1284×2778) | 160.7×77.6×7.85 | 240g | A16 | 128GB 256GB 512GB 1TB | 4800万画素 |
iPhone 15 | 2023/09/22 | 124,800円~ | iOS17〜 | 6.1インチ(1170×2532) | 147.6×71.6×7.80 | 171g | A16 | 128GB 256GB 512GB | 4800万画素 |
iPhone 15 Plus | 2023/09/22 | 139,800円~ | iOS17〜 | 6.7インチ(1284×2778) | 160.9×77.8×7.80 | 201g | A16 | 128GB 256GB 512GB | 4800万画素 |
iPhone 15 Pro | 2023/09/22 | 159,800円~ | iOS17〜 | 6.1インチ(1170×2532) | 146.6×70.6×8.25 | 187g | A17 Pro | 128GB 256GB 512GB 1TB | 4800万画素 |
iPhone 15 Pro Max | 2023/09/22 | 189,800円~ | iOS17〜 | 6.7インチ(1284×2778) | 159.9×76.7×8.25 | 221g | A17 Pro | 256GB 512GB 1TB | 4800万画素 |
iPhone 16 | 2024/09/20 | 124,800円~ | iOS18〜 | 6.1インチ(1179×2556) | 147.6×71.6×7.80 | 170g | A18 | 128GB 256GB 512GB | 4800万画素 |
iPhone 16 Plus | 2024/09/20 | 139,800円~ | iOS18〜 | 6.7インチ(1290×2796) | 160.9×77.8×7.80 | 199g | A18 | 128GB 256GB 512GB | 4800万画素 |
iPhone 16 Pro | 2024/09/20 | 159,800円~ | iOS18〜 | 6.3インチ(1206×2622) | 149.6×71.5×8.25 | 199g | A18 Pro | 128GB 256GB 512GB 1TB | 4800万画素 |
iPhone 16 Pro Max | 2024/09/20 | 189,800円~ | iOS18〜 | 6.9インチ(1320×2868) | 163.0×77.6×8.25 | 227g | A18 Pro | 256GB 512GB 1TB | 4800万画素 |
歴代iPhoneの詳細
iPhone
スティーブ・ジョブズのプレゼンで有名な初代iPhone。
従来のiPod touchのような見た目でありながら、携帯電話としての機能や、通信機能がまとめてひとつになったデバイスとして話題になりました。
残念ながら日本では通信方式の都合で未発売でしたが、ガジェットマニアの一部ではひそかに手に入れていた人もいるようです。
発売当時はAppストアもなく、もともとインストールされていたアプリしか使うことはできませんでした。
通信速度も遅く、ストレージも最大16GBと今の基準で考えると物足りないものの、当時としては画期的なデバイスです。
iPhone 3G
「世界的ですもんね。乗るしかない、このビッグウェーブに」
ある男性が販売待ちの列に並んでいる最中に発した言葉がネットミームになるほどの話題をさらったiPhone。
iPhone 3Gは日本で初めて発売されたiPhoneとして有名で、当時はSoftbankでしか取り扱いがありませんでした。
今となっては3大キャリアのひとつであるSoftbankですが、勢いを増すきっかけになったのがiPhoneの発売です。
iPhone 3Gs
iPhone 3Gは話題にはなったものの、スペック的にはまだまだで使いづらさを感じる人が多くいました。
そういった不満点をある程度解消したのが、このiPhone 3Gsです。
3Gと見た目的には大した違いはありませんが、処理速度や通信速度が大きく改善され、使い勝手が良くなっています。
3GSの“S”はスピード(Speed)のこと。
また、それまでオマケのような存在だったカメラ機能にもオートフォーカスや動画撮影機能が追加されるなど、「iPhoneといえばカメラ」というイメージの基礎をつくったモデルです。
iPhone 4
iPhone 4はこれまでの丸みのあるデザインから一変して平面をうまく使った見た目になり、本体の小型化や軽量化を実現しました。
また、本体素材には強化ガラスを使用し、今のiPhoneに近いスタイリッシュな印象となっています。
もちろん、外見のみならず中身もバージョンアップ。
インカメラの搭載やバッテリー容量の改善、単純なスペックアップなど、3GSからさらに現在のモデルに近い仕様へと進化しています。
iPhone 4が発売される頃にはAndroidスマホも販売数を伸ばしており、徐々にガラケーからスマホに移行する人が増えていきました。
ただ、赤外線やおサイフケータイなどの機能は搭載されておらず、まだまだガラケーのシェアが大きい時代。
私は発売当時高校生でしたが、「電話さえできればガラケーで十分じゃない?」という感じで、スマホに“通話機能付きのオモチャ”的な印象を持っていました。
iPhone 4s
iPhone 4sは、外観はiPhone 4とあまり変わらないものの、スペック面など中身がアップグレードされた機種です。
中でも音声アシスタントの「Siri」が新しく搭載されたことが大きな変化で、iPhone 4sの“s”は「Siri」が由来であるとされています。
iPhoneユーザー御用達の「iCloud」サービスが開始されたのも4sからです。
このモデルからauでの取り扱いが開始されたため、iPhoneのユーザーが大きく増えるきっかけに。
iPhone 4sの発表会翌日にiPhoneを生み出したスティーブ・ジョブズ氏が亡くなったことでも話題となり、ジョブズ氏が関わった最後のiPhoneとして、ユーザーに長く愛されました。
iPhone 5
iPhone 5では、iPhone 4シリーズのガラスから素材を変更し、金属をメインに使ったフレームになりました。
頑丈な金属製になったことで本体をより薄く制作することが可能になり、それでいて軽いという点がとくに評価されています。
画面サイズは3.5→4インチに拡大されましたが、全体のサイズは少し縦長になったくらいでそこまで大きな変化はありません。
現在のAppleCEO、ティム・クック氏が就任後、最初に発表されたiPhoneにもなりました。
従来のiPhoneに比べて大きくなったので、発表当時の反応は微妙だったようです。
反応が良くなかったのはジョブズ氏が携わっていない、という理由もあるかもしれませんね。
また、イヤホン「Ear Pods」が付属品として同梱され始めたのもiPhone 5からです。
「Ear Pods」はiPhone 12シリーズで同梱が廃止されるまで、iPhoneユーザーと音楽を深く結びつけるアイテムとして活躍しました。
iPhone 5s/5c
iPhone 5s/iPhone 5cは、2013年9月20日に同時に発売されました。
iPhone 5sはこれまでの流れを汲む高性能モデル、iPhone 5cは廉価版のモデルです。
iPhone 5sには指紋認証センサー「Touch ID」が初めて搭載され、より便利さに磨きがかかりました。
また、Softbank、auに続いてドコモでも取り扱いが開始され、3大キャリアのすべてでiPhoneが使えるように。
iPhone 5cは廉価版モデルですがスペック的には十分で、当時から流行していた“パズル&ドラゴンズ”など、ゲーム等も問題なくプレイすることが可能でした。
また、iPhone 5cの大きな特徴はそれまでシンプルなスタイルだったiPhoneシリーズから一線を画すカラフルなパステルカラーのデザインです。
素材もポリカーボネートを使った柔らかみのある外観で、当時の若者たちには人気の機種となりました。
iPhone 6/6 Plus
iPhone 6シリーズは全体的に画面サイズがさらに大きくなり、iPhone 5が4インチだったのに対して、iPhone 6は4.7インチ、iPhone 6 Plusは5.5インチになりました。
画面が大きくなったからといっても粗さなどは感じさせず、「Ratina HD Display」によってさらに見やすく、きれいな発色が出るようになっています。
その他に追加された機能としては「Apple Pay」や急速充電などがあり、iPhoneの弱点だったおサイフケータイ機能やバッテリー持ちがカバーできるように進化。
発売当初はカメラが出っ張っていて賛否両論ありましたが、無事に長く愛されるロングセラーモデルとなりました。
また、大画面モデルの“Plus”が発売されたのも6シリーズが初です。
Youtubeをはじめとしてスマホで動画を見る機会が多くなったことで、従来モデルに比べて大画面のPlusは人気がありました。
iPhone 6s/6s Plus
iPhone 6sシリーズでは「3D Touch」機能が搭載され、指紋認証の速度や精度向上によって利便性がさらに高まりました。
6sシリーズの大きな特徴としては、カメラ機能のパワーアップがあります。
単純に画素数が800万→1200万にアップしたことに加え、動画撮影も4kに対応するなど「カメラとしてのiPhone」の価値が向上。
SNSで写真をアップするのが当たり前になっていく中で、よりiPhoneの人気が高まっていきました。
iPhone SE(第一世代)
iPhone SEは、iPhone 5のようなコンパクトなボディに高性能なスペックを詰め込んだモデルです。
“SE”の意味は諸説ありますが、Special Editionの略だという説が有力。
それまで大型化する路線にあったiPhoneから、低価格かつコンパクトなモデルが出たということで話題になりました。
片手に収まるサイズでカラーバリエーションが豊富ということもあり、老若男女問わず人気のある機種に。
SEはロングヒットモデルとなり、第2世代、第3世代と後継機が発売されました。
iPhone 7/7 Plus
iPhoneおなじみのホームボタンですが、iPhone 7ではそれまでの物理ボタンから疑似ボタンへと変更されました。
疑似ボタンとは、実際には押し込んでいないものの押し込んだ感覚のあるボタンのこと。
振動をうまく活用することで押し込んだ感覚を再現しています。
そのほかにも、iPhone7は追加・変更された機能が多めです。
- イヤホンジャックが廃止。
- 耐水・防塵性能が搭載。
- カメラにポートレートモードが搭載。
- ストレージ容量に256GBが追加。
iPhone 8/8 Plus
iPhone 8、iPhone 8 Plusは金属ではなく強化ガラスがメインに使用され、ワイヤレス充電が可能になったモデルです。
キャッチコピーは「ガラスから生まれたiPhone」。
iPhone 4sから数えて6年ぶりのガラスモデルとなりましたが、以前よりも強度が高まっており割れづらくなっています。
カラーラインナップにも変更があり、新たに(PRODUCT)REDが追加されました。
(PRODUCT)REDとは、該当の製品を購入することで、その購入額の一部がエイズやHIV感染者のために寄付されるApple独自の取り組みのこと。
SEを除き、ホームボタンのある最後のモデルとなったのでボタンになじみのある人からの人気が高く、日本国内では長くAppleストアに並ぶことになりました。
iPhone X
iPhone Xは、iPhone10周年を記念して発売されたモデルです。
iPhone 8シリーズと同じ日にサプライズで発表されたため、かなりの話題を集めることになりました。
8→10と9を飛ばした理由はさまざまな憶測が飛び交っていますが、海外では数字の9が不吉な番号とされている、という理由が有力です。
iPhone XではiPhoneシリーズで初めてホームボタンを撤廃し、iPhone 8と本体の大きさは同じであるものの、液晶サイズは5.8インチとかなり拡大されました。
ホームボタンが無くなったので認証システムはそれまでの指紋認証から顔認証(Face ID)となり、より少ない操作でiPhoneの操作を始めることが可能に。
本体素材には高品質な医療用ステンレス、ディスプレイには有機ディスプレイ、カメラはデュアルレンズになるなど、iPhoneの中でもハイスペックモデルとしての地位を確立しました。
iPhone XS/XS Max/XR
iPhone Xs、iPhone Xs MaxはiPhone Xの後継機として発売されました。
カラーバリエーションはシルバー・スペースグレー・ゴールドの3色で、ハイスペックモデルの名に恥じない高級感のある仕上がりです。
iPhone Xからの変更点としては、防水・防塵機能がIP68に向上したことや、ストレージ容量が最大512GBまで選択できるようになったことなどがあります。
また、2枚のSIMカードを1台にまとめられるデュアルSIM機能が搭載されたのはiPhoneの中ではXsシリーズが初めてです。
デュアルSIMを活用すれば、1台のスマホで2つの電話番号を使うことができるようになります。
iPhone XRは、iPhone Xsシリーズから1か月後にリリースされた廉価版モデル。
かつての5cのように、低価格ながらiPhoneのメリットを感じられる機種となっています。
素材にアルミニウムを使用し、重量を抑えつつも頑丈なつくりが持ち味です。
廉価版とはいってもチップはXsと同じなので、高性能であることには変わりありません。
カラーバリエーションも豊富なので、「ハイスペックはいらないけど新しいiPhoneが欲しい」層に幅広く受け入れられました。
iPhone 11シリーズ
iPhone 11シリーズは、無印・Pro・Pro Maxの3つのモデルが発売されましたが、チップ自体はどれも“A13”を搭載しており、処理能力は変わりません。
無印とProで大きく違うのは、主にカメラ性能。
iPhone 11 Pro/Pro Maxには望遠レンズが搭載されており、画質を劣化させることなく光学ズームを使用することが可能です。
また、見た目にも大きく違いがあります。
iPhone 11は本体にアルミニウムを使用しているのに対し、iPhone 11 Pro/Pro Maxにはステンレススチールが使われており、Proではより高級感を感じられるようになりました。
無印とProのカメラ性能、見た目の違いは、11以降のシリーズにも引き継がれています。
iPhone SE(第二世代)
iPhone SEの第2世代は、iPhone 11と同じ性能のチップをコンパクトなボディに収めた高コスパなモデルです。
ディスプレイは初代SEの4インチから4.7インチに拡大され、「Ratina HD」に進化して発色も向上しました。
カメラはシングルレンズですが、画素数自体は1200万とiPhone 11シリーズにもひけを取らず、4kのビデオ撮影も可能とかなり高性能。
SEシリーズは廉価版のイメージが強いですが、処理能力やカメラもしっかり高性能なので使い心地の良いモデルです。
唯一バッテリー持ちだけはメインシリーズよりも弱いところであるものの、公表されている数字はiPhone 8と同程度と初代に比べればいくらか改善されています。(ビデオ再生最大13時間)
iPhone 12シリーズ
iPhone 12シリーズではそれまでのデザインからテイストを変え、少し角のある姿へと変更されました。
iPhone 12シリーズは無印、mini、Pro、Pro Maxの4種類を販売。
iPhoneとしては初の5G対応端末となり、ストレスなく高画質の動画鑑賞などが行えるように。
反面、5Gのデメリットとして使用中に充電の消費が早くなってしまう問題点もあります。
iPhone 12シリーズにおいてとくに話題となったのは付属品についてです。
Appleは、環境への配慮から「Ear Pods」と電源アダプタの同梱をiPhone 12から廃止することに。
もちろん環境への配慮はすばらしいことですが、Appleのイヤホンには愛好家も多くいたので、この決定には賛否両論ありました。
iPhone 13シリーズ
iPhone 13シリーズはカメラの配置が特徴的で、これまでは縦に2つレンズが並ぶデザインでしたが、斜めに配置されるようになっています。
カメラ性能については無印とProで大きな違いがあり、Proにのみ望遠レンズやLiDARスキャナが搭載されてよりバリエーション豊かな写真が撮影できるように。
また、iPhone 12で5Gに対応した影響でバッテリー持ちが短くなる問題がありましたが、iPhone 13では大きく改善されました。
シンプルに容量が大きくなったことに加え、「スマートデータモード」と呼ばれる、バッテリー持ちを長くする機能を搭載。
この機能は5G通信と4G通信を自動で切り替える機能で、必要な時のみ5Gを有効化することで余計なバッテリー消費を防ぐことができます。
iPhone SE(第三世代)
前モデルのSEは5Gに未対応だったため、第三世代でSEとしては初めての5G対応端末となりました。
iPhone 13と同じ“A15”チップを搭載しており、小型ながらもハイパワーなモデルとしてメインでも十分使っていけるように。
カメラ性能についても外観は第二世代と同じように見えますが、処理能力がアップし細部に至るまでキレイな写真を残せます。
2024年現在、現行モデルでは最も安いiPhoneとして人気です。
ヘビーユーザーではない人や、サブ機として利用するのにもおすすめ。
iPhone 14シリーズ
iPhone 14シリーズでは無印とProでデザインに大きな違いが設けられました。
無印(下位モデル)ではU字型のノッチを搭載し、これまで通りのデザインを採用しましたが、Pro(上位モデル)ではピルケースが他のパンチホールが画面上部に搭載されています。
このパンチホールは“Dynamic Island”と呼ばれ、従来のU字型ノッチよりも違和感なく画面に溶け込むようになりました。
デザイン、カメラ、リフレッシュレートなどこれまでよりもさらに無印とProでの差別化が大きくなり、「Proを選ぶ理由」が増えたシリーズです。
iPhone 15シリーズ
iPhone 15シリーズは全体的にパステルカラーの優しい色味で、カラーバリエーションも豊か。
Proシリーズはこれまで通り落ち着いた雰囲気なので、カラーでもある程度の差別化が図られた形になりました。
iPhone 15になってからの大きな変更点としては、すべてのモデルで充電端子がUSB-Cになったことが挙げられます。
これにより他の機器との互換性がさらに高まり、デバイス間のやり取りが楽に行えるようになりました。
カメラも全モデルで4800万画素までパワーアップし、アップで撮影しても粗さが目立ちにくくなっています。
iPhone 16シリーズ
iPhone 12以来のカメラレンズ縦配置が特徴的なiPhone 16シリーズ。
カラーバリエーションも変化があり、iPhone 15の柔らかい色味から少し強調したような色合いに。
カメラまわりの大きな変更点としては「カメラコントロール」が追加されたことがあります。
本体右側面にカメラ操作用のボタンがついており、クリックやスライドなどの操作をすることで様々な設定を行うことが可能です。
チップはハイパワーで電力効率に優れた“A18”もしくは“A18 Pro”チップを搭載。
iPhone 15から30%以上の高速化を実現しています。
歴代iPhoneの中古価格相場
iPhoneは中古市場でも人気で、appleストアでは手に入れられない機種もたくさん出回っています。
この項では、現在の歴代iPhoneの中古価格相場(最近1ヶ月の平均取引価格)をまとめてみました。
あまりにも古い機種はもう市場に残っていないので、現実的に手に入れられそうなiPhone 8以降の機種に絞っての紹介です。
※最近1か月間で取引のないものは価格を掲載していません。
機種名 | 発売時の価格 | 中古価格相場(平均取引価格) |
iPhone 8 | 78,800円~ | 9,800円 |
iPhone 8 Plus | 89,800円~ | ー |
iPhone X | 112,800円~ | 18,199円 |
iPhone XS | 112,800円~ | 20,800円 |
iPhone XS Max | 124,800円~ | 13,100円 |
iPhone XR | 84,800円~ | 9,305円 |
iPhone 11 | 74,800円~ | 23,901円 |
iPhone 11 Pro | 106,800円~ | 25,050円 |
iPhone 11 Pro Max | 119,800円~ | ー |
iPhone SE(第2世代) | 44,800円~ | 12,350円 |
iPhone 12 | 85,800円~ | ー |
iPhone 12 mini | 74,800円~ | 20,800円 |
iPhone 12 Pro | 106,800円~ | 49,800円 |
iPhone 12 Pro Max | 117,800円~ | 60,000円 |
iPhone 13 | 89,818円~ | ー |
iPhone 13 mini | 78,909円~ | ー |
iPhone 13 Pro | 111,636円~ | 61,800円 |
iPhone 13 Pro Max | 122,545円~ | ー |
iPhone SE(第3世代) | 57,800円~ | 25,600円 |
iPhone 14 | 119,800円~ | 87,670円 |
iPhone 14 Plus | 134,800円~ | ー |
iPhone 14 Pro | 149,800円~ | 109,200円 |
機種によっては、発売時の価格の半額程度で購入できるものも増えてきています。
中古相場については、以下のサイトを参考にさせて頂きました。
iPhone 歴代機種についてのまとめ
2007年に初代iPhoneが登場してから、毎年のように新しいiPhoneが発表され、2024年にはついに16番目のシリーズが発売されました。
長年のiPhoneユーザーにはそれぞれお気に入りのモデル、気に入らなかったモデルがあると思いますが、常に進化し続けるiPhoneにこれからも注目していきたいですね。
また、現在AppleストアではiPhone 13シリーズ以降のモデルしか購入することはできませんが、中古ショップなら幅広い取り扱いがあります。
歴代iPhoneの情報を見て気になったモデルがあれば、ぜひ中古ショップに訪れてみてくださいね。
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